こんにちは!シーズンお疲れ様でした。
今回はS7で使用した構築を紹介します!
並びは↓です!
それでは構築を紹介します!
コンセプト
・崩しと詰めを両立出来る絶対的な性能が高いポケモンで固める
・起点回避し続ける
構築経緯
襷絶対零度パオジアンとサーフゴーを基本選出に絡めることが安定して勝つ上で重要だと考えていて、その中でも「ゴツメ電磁波サーフゴー+渦アンコフェアリーテラスカイリュー+襷絶対零度パオジアン」の並びが、環境トップのポケモンの多くに全対応出来るので、軸とした。
次に、基本選出に一貫している眼鏡イーユイの悪の波動に圧倒的な裏目を付けることが出来るポケモンとして、ディンルーを採用した。軸できつめなカバルドンとキョジオーンに出したいので、対面駒としても優秀な挑発ステロ型にした。
残りの二枠には、ウルガモスとミミッキュに強いテツノドクガと竜舞カイリューと格闘勢に強いミミッキュを、軸のサイクルが破壊される攻めに寄った構築に出しやすい、ブーストエナジーと命の珠で採用。
構築が完成した。
個体紹介
パオジアン@気合いの襷 災いの剣
テラスタイプ:ゴースト
陽気155-172(252)-101(4)-*-86(4)-205(252)
氷柱落とし 聖なる剣 不意打ち 絶対零度
A-ぶっぱ
S-最速(眼鏡ハバタクカミ意識)
神。
高速襷での行動保証に加え、高火力氷柱落とし怯みと絶対零度による崩し、不意打ちでの打ち合い性能が高く無敵のポケモンだった。
初動と詰めを安定させるため必須だと考えている「氷柱落とし+聖なる剣+不意打ち」までを固定したときに、残りの一枠で一番対応範囲を広く出来ると思い「絶対零度」を採用している。
「氷柱落とし+聖なる剣や裏で突破出来ないポケモンを絡んだサイクルへの崩しの手段として打つ」「下振れて不利展開になってしまった試合でも、上から無償で突破することで巻き返す」のように、有効に打つ絶対零度は勝率期待値を確実に上げる技となり、本当に強かった。
サーフゴーの電磁波と合わせることでエナジーやスカーフの上を取ったり、まひるみによる崩しが出来るのも、襷氷柱落とし型の強みである。
今回の(テラバーストと嚙み砕くが無い)襷パオジアンの弱みとしては「初手ミラーのフェアリーテラバーストに弱い」「HBサーフゴーに打つ技が無い」ことが上げられるが、それぞれ「サーフゴーかテツノドクガに素引きしてケアする」「HBサーフゴーを出させる理由になるポケモンを入れず、テツノドクガで圧力をかけることでめちゃくちゃ選出しにくくさせる」ことで、何も不便を感じることは無かった。
テラスタイプは神速とを無効に出来るゴーストで使っていたが、ほとんど切ることが無かったので、耐性テラスが火力を上げるテラスタルに変えていいかもしれない。
カイリュー@食べ残し マルチスケイル
テラスタイプ:フェアリー
慎重197(244)-155(4)-131(124)-108-143(76)-108(60)
炎の渦 地震 アンコール 羽休め
H-羽休めの回復量最大
HD-臆病ハバタクカミの眼鏡シャドボに回復が確定で間に合う
特化眼鏡イーユイのマルチスケイル悪の波動+半減悪の波動×2を96.3%で耐える
HB-パオジアンの氷柱落とし14/16耐え
特化カイリューの鉢巻逆鱗確定耐え
S-4振りウォッシュロトム抜き
一般最強ポケモン。
「テラスタル+マルチスケイル+残飯+羽休め」での「受け切る」性能が高く、渦アンコと合わせることで崩しや詰め、削りを担うことが出来る。
渦アンコは「ステルスロックディンルー」に滅法強いため、ステルスロックに対してパオジアンを初手にしかおけないという弱みを完全に消すことが出来た。
「電磁波+マルチスケイル羽休め」「相性補完+アンコール」「相性補完+炎の渦」等、サーフゴーと組み合わせたときの性能が非常に高くなるので、多くの試合で同時選出していた。
フェアリーテラスは「逆鱗」「巨剣突撃」「悪の波動」意識で、それぞれ「鉢巻ガブリアスに後投げが安定する」「チョッキセグレイブが受かる」「眼鏡イーユイを渦でキャッチし、悪の波動怯みを拒否しながら対面処理出来る」と大きく勝利に貢献してくれた。
サーフゴー@ゴツゴツメット 黄金の身体
テラスタイプ:水
穏やか193(244)-58(個体値0)-135(156)-154(4)-136(100)-105(4)
ゴールドラッシュ 祟り目 電磁波 自己再生
HB-特化パオジアンの噛み砕く13/16耐え
特化ミミッキュの珠テラスシャドークロー確定耐え
HD-特化ハバタクカミの眼鏡テラスムンフォ確定2耐え
臆病テツノツツミのハイドロポンプ確定2耐え
最強特性ポケモン。BDサーフゴー。
従来のカイリュー+サーフゴーは「眼鏡ハバタクカミ」「ブーストエナジーツツミ」が重かったが、HDに振ることで、解決することが出来た。
また残りをHBにしっかり割くことで、「行動保証のあるパオジアンの噛み砕く」を耐えるため、「パオジアンミラー、サーフゴーバック→ゴルラ」で、フェアリーテラバーストをケアしつつ対面処理することが出来る。相手側の引き先である「ヘイラッシャ」等の受けポケモンに電磁波サーフゴーが圧倒的に有利なのも、この動きの強い点である。
耐久の高いポケモンの打つ電磁波はかなり性能が高く、上述のパオジアンやカイリューとのシナジーも相まってとても強い技だった。電磁波があるとイーユイ+ヘイラッシャに対して、カイリューと合わせて完封出来るため、ほとんど勝つことが出来た(負け方はほぼ一発地割れだが、そこもパオジアンの零度で巻き返すことが出来る)。
サーフゴーの水テラスは、イーユイとパオジアンに強く、地震が等倍のタイプである。
襷パオジアンが「ゴーストテラス以外のパオジアンに強い」「相手にテラスを切らせて、相手のパオジアンがテラバーストを打てない状態を作れる」性能を持ち、カイリューがフェアリーテラスを切りにくいパオジアン+テツノドクガに水テラスタルが刺さるため、ゴーストテラスパオジアンとHBテツノドクガに強い水テラスは今回の構築では最適のテラスタイプであった。
ディンルー@オボンのみ 災いの器
テラスタイプ:炎
慎重261(244)-131(4)-151(44)-*-129(140)-75(76)
HB-特化ミミッキュの珠じゃれつく2耐え
特化カイリューの鉢巻逆鱗2耐え
HD-特化イーユイのテラバ83.6%で2耐え
特化イーユイの眼鏡テラバ確定耐え
S-ミラー意識
神2。
HDに厚く振ることでサーフゴーとミミッキュが誘うイーユイに強く、「S振り+カタストロフィ+挑発」により、相手のディンルーにステロを撒かせずに、裏の襷パオジアンを強く使うことが出来る(必ず初手挑発から入っていた)。
初手ミラーの挑発はカタストロフィに弱いが、ディンルーを裏に残す動きが強くないため、カタストロフィを押された場合でもS振りと裏の襷パオジアンによりイーブン以上の展開になることがほとんどであった。
挑発はステロを撒かせないだけでなく、キョジオーンやチオンジェンの動きを縛ることで立ち回りでの崩しが出来たり、積みや身代わりを拒否出来るのも強かった。
ステルスロックディンルー+カイリューサーフゴーは「パオジアン+ハバタクカミ」に勝てないのが弱みだが、それを自然に解決出来る「補完枠としてのディンルー」という使い方は非常に良かったと感じる。
炎テラスはパオジアンに強いのはもちろんだが他の氷半減テラスと比較すると「鬼火を無効にし、ウルガモスに挑発地震で勝つ」「パオジアンにテラスを切った後もイーユイに強い」「裏のハバタクカミまで貫ける」と独自の強みがある。
ミミッキュ@命の珠 化けの皮
テラスタイプ:ゴースト
意地131(4)-156(252)-100-*-125-148(252)
じゃれつく シャドークロー 影打ち 剣の舞
A-特化
S-ミラー意識準速
最強特性ポケモン2。
崩し性能は高くないが、対面性能がとても高いため、相手に受け要素が無い構築に選出していた。
この環境では「パオジアンの氷柱落とし怯み」「イーユイに影打ちが入らない」ことが、対面性能を下げる原因となっているが、パオジアンやテツノドクガで上から削ることで強く扱うことが出来た。
剣舞+ゴーストテラスシャドークローにより、パオジアンが呼ぶ炎テラス炎タイプを強引に崩すことが出来る。また、相手に先にテラスタルを切らせたときに裏のエナジーハバタクカミをテラス影打ちで縛れるのも強み。
ドレインパンチに弱い襷枠を使う上で、行動保障のあるポケモンでありながらコノヨザルに強いのが、とても偉かった。
テツノドクガ@ブーストエナジー クォークチャージ
テラスタイプ:ノーマル
臆病187(252)-*-96(124)-160-130-161(132)
炎の舞 ヘドロウェーブ アシッドボム 朝の陽射し
H-特殊耐久意識でぶっぱ
テツノツツミのハイドロポンプ10/16耐え
S-Cより高く
HB-出来るだけ高く
最強タイプポケモン。
「フェアリー1/4」「毒菱回収出来る毒菱要員」「特殊高打点」という選出圧力をかけることが出来る。また、サーフゴーを出したくないときでも、パオジアンミラーのフェアリーテラバーストと聖剣をケアした引き先になることが出来る。
エナジードクガでは少し珍しい技構成だが、耐久の高さを活かしつつもしっかり崩しが出来るため、とても使いやすかった。後出しのカイリューに対して、アシッドボム+ヘドロウェーブで大きく削り(ASとかは落とせる)、神速無効のミミッキュやゴーストテラスパオジアンで縛るのが安定する。
パオジアンとウルガモスとマッハパンチに強いのが、イーユイとの完全な差別化ポイントである。
ノーマルテラスタルは「カイリュー+サーフゴー」が呼ぶ「眼鏡ハバタクカミ」「ミミッキュ」に強く出ることが出来るので、構築と嚙み合っていた。
要点
最強の基本選出
殴り合い•崩し•詰ませを高いレベルで行える、対応範囲の広い基本選出を作ることで、どのポケモンや型にも対応することが出来た。
絶対零度襷パオジアンを強く使う +
弱みを消して(ステルスロック、初手ミラーの噛み合い、ヘイラッシャ、エナジーツツミカミの解決)強みを活かす(電磁波+氷柱落とし、テラスタル絡み)ことで、異常に性能が高いポケモンである絶対零度襷パオジアンを強く使うことが出来た。
拘りを使わない
拘りはテラスタルでの切り返しに対して、2ターン分のディスアドバンテージを取られてしまうので、採用しないことで、目の前に通る技を素直に押せる回数を増やした。
選出
基本選出
組み始め。立ち回り込みでかなりの範囲を対応出来る、最強の選出であった。
キョジオーン絡み@1
カタストロフィ挑発と渦アンコの定数削りにより、「自己再生を強く使わせない」ことが可能。ステルスロックディンルーと渦アンコールカイリューは殴り合い性能も高いため、キョジオーンの対しての選出択が無いのがポイント。
対面系統(コノヨザルやウルガモスがいる場合)
パオジアンが後手を取り、カイリューサーフゴーで展開を取り切れない場合(=ステロをまくコノヨザル、止めにくいウルガモス)は殴り合い選出をすることで安定して対処が出来た。
重いポケモン
水チオンジェン+ドオー
電磁波が効かない上、地震が通るわけでもないので、崩し手段が絶対零度しかない。しかし、水チオンジェンはパオジアンに対して遂行速度が遅いことがほとんどなので、釣り交換も含めると完全な不利では無かったように思う。
結果
TN Pure 最終7位-2125 160-72
TN かみがかり 最終21位-2065 105-46
他2ロムレート2050前後から溶け。
最後に
今期は絶対零度パオジアンのあまりの強さにしっかり向き合ったことが良かったと思います。絶対零度を打つ必要の無い、硬すぎないサイクルで完成度の高い構築を作れたと思っているのでそこには非常に満足しています。また、最終日に一撃技の打ち方を含めてもプレイングの後悔が一つも無く、ポケモン脳の極まりを感じることが出来たのも良かったです。これからもポケモンの実力を上げていきたいと思います。
今回は最後の2時間くらいで下振れが多めで、自信を打ち砕かれた上に1位を目指す時間がたりなかったので1桁保存しましたが、しっかり1桁を取れたのは良かったです。
また目指せるときに1位を目指そうと思います。
ディンルーカイリューサーフゴーと絶対零度パオジアンの強い使われ方が広まってしまうのを危惧して公開を遅らせましたが、ディンルーカイリューサーフゴーと襷絶対零度パオジアンは相当嚙み合わない限りレートを上げることが出来ない環境になっていると確信を持てたので、S8終了時点で公開しました。
最終日対戦動画