こんにちは!シーズンお疲れ様でした。
今回はS16で使用した構築を紹介します!
並びは↓です!
それでは構築を紹介します!
コンセプト
・強いポケモンで、負け筋を潰しながら柔軟に対応出来る構築
・ルールの変更に依存せず、客観視して一番強いと思うものを使う
構築経緯
様々な構築・ポケモンを使ったが、現環境の使用率が高いポケモンの「ステルスロック」「絶対零度」「剣舞・竜舞・瞑想」「炎テラスオーガポン・鉢巻・眼鏡の高火力」「挑発・アンコール」等の存在を考えると、サイクルを3体で回すことは不可能だと思ったので、スタンパに対して対面ベースで殴り合う(=対面性能が高いポケモンを選出する)ことから構築を考えることにした。
その際、残飯毒テラス真空波ガチグマを軸としたシーズン13に使っていた構築
https://mega-salamance.hatenablog.com/entry/2024/01/04/090000
が最も合っていると思ったので、ブラッシュアップを行うことにした。
まず、並びは代替案も考えた上で結局そのままの形が一番パワーが出て強いと思ったのでそのままに。
また、S13の対戦の振り返りと、レギュレーションFを照らし合わせたところ
ガチグマ ハバタクカミ 水オーガポン 悪ウーラオス カイリュー
の5体の選出率が高く、これらの出しどころはS16現在でも健在なので、ベースは変えないことにした。
次にキラフロルの出しどころと構築の改善点を考えたところ
キラフロルを出していたのが
①キョジオーン入り
②受け構築
③シルクガチグマなど、ステロ展開が刺さるパターン
④イーユイ絡み(悪ウーラと合わせて)
構築の明確な改善点が
①グライオン系の受けがきつい
等であったので
これらに対して合うようにキラフロルの微調整を行うことにした。
考えたところ
グライオンに対して風船まきびしキラフロルが強く出ることが出来、出しどころであるシルクガチグマにも自然と強くなれるのが良いと思ったので、採用。
その他、細かい部分を調整し、構築が完成した。
個体紹介
ガチグマ@食べ残し 心眼
図太い220(252)-67(個体値0)-158(28)-155-114(228)-57(個体値0)
テラスタイプ:毒
ブラッドムーン 真空波 欠伸 月の光
HB-意地水流連打の乱数がずれるライン
HD-特化ガチグマのノーマルテラスブラッドムーン14/16耐え
臆病テツノツツミの眼鏡テラスハイドロポンプ75%耐え
最強の熊。
S13ではトリックルームガチグマに耐性を付けることが出来る最遅で使用していたが、水オーガポンや悪ウーラオスで十分戦うことが出来ていたので、ヘイラッシャ上ママンボウ下のS実数値57に変更した。
レギュレーションが変わっても使用率の高いポケモンへの強さは健在であったが、新ポケモンである「ラティ系統、アシレーヌ、ブリジュラス(型次第)」等の高火力の特殊アタッカーが楽でないため、その点以前と比べた動かしにくさを感じた。
S15でディンルーが絶対零度や地割れでかなり破壊されたが、今回は一度も初手から打たれることが無かった。その共通認識の差が一番の強みだと思う。
水オーガポン@井戸の面 貯水→面影宿し
腕白187(252)-141(4)-145(220)-*-118(12)-133(20)
テラスタイプ:水
HB-172+1ツタ棍棒14/16耐え
特化パオジアン鉢巻テラス嚙み砕く確定耐え
特化カイリューの+1スケイルショット少し余裕を持って確定耐え
HD-特化ガチグマのノーマルテラスブラッドムーン+ハイパーボイスを対面テラス宿り木→光合成連打で完封出来る(回復していく)
S-準速カイリュー抜き
ポンの鬼。
S13,15と同じ型となっているが、この耐久ラインをかなり信頼しているので技構成ともに継続した。
HBに振ることで相手の炎テラス炎オーガポンを無理矢理ストッパーする役割を担っていたが、S16環境では「アンコール」の採用が増加しており、立ち回りが難しいことがあった。
宿り木の種+アンコールは、技選択による捲りがかなり行いやすく、プレイングで差を付けやすい最強のコンボである。
ハバタクカミ@ブーストエナジー 古代活性
臆病141(84)-54(個体値0)-93(140)-180(196)-156(4)-182(84)
テラスタイプ:ステラ
HB-A4キョジオーンの塩漬けを身代わりが最高乱数切り耐え
HD-D+1時、特化ガチグマのテラスブラッドムーン+真空波確定耐え
D+1時、特化ハバタクカミの眼鏡シャドーボール最高乱数切り耐え
C-出来るだけ高く
ステルスロック++1テラスシャドーボールでH252D4オーガポンを最低乱数以外落とせる
ステルスロック+等倍ムーンフォースで無振りパオジアンを14/16で落とせる
ステルスロック+シャドーボールで無振りイダイトウを最高乱数以外落とせる
S-出来るだけ高く(相手の瞑想身代わりハバタクカミを抜きたい)
パラドックスの神。
直近5シーズンのうち4シーズンはSエナジー×瞑想+身代わり型を使用していたが、常に最強であった。
早い炎オーガポンが増えたことで、シャドーボール+ステラシャドーボールで落とせることがあり、C振り×ステラの恩恵を感じた。
定数×Sエナジー身代わりは、SV環境における一つの結論である。
キラフロル@風船 毒化粧
図太い190(252)-67-145(172)-150-112(84)-106
テラスタイプ:ノーマル
キラースピン パワージェム ステルスロック 撒き菱
HB-陽気水ウーラオスの鉢巻水流連打2発91.4%耐え(落とされるが、ゴツゴツメットを3回入れることが出来る)
特化パオジアンの鉢巻テラス嚙み砕く確定耐え
特化パオジアンの鉢巻サイコファング11/16耐え
HD-特化ハバタクカミの眼鏡テラスシャドーボール75%耐え(198なら最高乱数切り耐え)
特化イーユイのサイコキネシス75%耐え
特化イーユイの眼鏡悪の波動13/16耐え
耐久振りのステルスロックプロ。
「毒化粧」による選出圧力と、キラースピンやステルスロックでの展開の選択肢の多さの強みは今も健在である。
キラースピン無効の特殊アタッカーであるブリジュラスがいる際に選出し辛いのがネックだが、ブリジュラスは「スタンパ」「ランドロス+アシレーヌ+ブリジュラス」に入っている場合がほとんどだったので、他のポケモンを気持ち良く選出出来る以上、そこはあまり問題に感じることは無かった。
S13の課題として、受け破壊の不足があったので、確実に刺さる「撒菱」を採用し、完封出来る範囲を作る「風船」を持たせた。
これにより、ドオー入りの受けループ・グライオン入りの受けループに勝つことが出来たので、変更は正解であった。
従来はキョジオーン入りに選出した際の初手水ウーラオスへの解答が「ゴツゴツメット」であったが、S13と比較して「サイクルのキョジオーン構築」は減少していたので、上手く環境に適応させることが出来たと思う。
悪ウーラオス@気合いの襷 不可視の拳
意地175-200(252)-121(4)-*-80-149(252)
テラスタイプ:悪
暗黒強打 不意打ち ドレインパンチ 剣の舞
A-特化
ゴツゴツメット3回++2テラス不意打ちでB4水ウーラオスを最高乱数切って落とせる
S-準速
B-陽気水ウーラオスの鉢巻水流連打確定耐え
武道熊師。
確定急所・悪1/4・ゴースト半減によるマイナーパやイーユイ、イダイトウの対する性能は相変わらず唯一無二である。
特に、「守る貫通×確定急所×剣の舞×不意打ち」は汎用性が高いながらもギミックパや一部のサイクル構築を破壊する要素となるので、パオジアンとの大きな差別化となる。
この考え方は、「様々の構築」とマッチングするランクマッチのシステムと噛み合っており、スタンパだけを考えず絶対的な対応範囲を最大化することの重要性を再認識した。
カイリュー@イカサマダイス マルチスケイル
意地197(244)-176(44)-116(4)-*-121(4)-127(212)
テラスタイプ:フェアリー
スケイルショット 地震 竜の舞 羽休め
A-11n
ステルスロック+1スケイルショット5発でB4ウーラオスを確定
S-+1時準速パオジアン(ハバタクカミ)と最速トドロクツキ、オオニューラを抜ける
HBD-残り全て
テラスタルの王。
S13ではミラーの行動保証を重要視してBを調整していたが、振り返ったところそのような場面が一度も無かったので、主にウーラオスを縛りやすくすることを意識してAに回した。
マルチスケイルが最強であり、選出出来た際の勝率が高いので、ステルスロックを拒否出来る理由があるときは積極的に選出することを心がけた。特に、S16環境ではアンコールを持った炎オーガポンが多く水オーガポンが動かしにくかったので、炎オーガポンに対して出来るだけカイリューを投げることを意識していた。
スケイルショット+地震の技範囲が広いのは当然だが、この技構成にすることでカイリュー+サーフゴーやカイリュー+キョジオーンへの破壊力が格段に上がるため、「黄金の身体」「清めの塩」が弱点である欠伸真空波ガチグマと合わせることが理に適っている。
要点
タイプ相性と技を最大限駆使する強さ +,or+
安定した殴り合い、タイプ相性を活かした技(アンコールやステルスロック、積み)による捲りを構築に組み込むことで勝率を高めることを目指した。
相手視点見えにくい展開ずらし ,,
既存に無い要素を持つ強い型を使うことで、自分視点のみの安定行動で有利な展開を作りやすくしている。
シーズン・ルールを超えた構築の改善
対戦のフィードバック、考察を行い、そのシーズンの環境・ルールに合うように改善することで、適応を目指している。フルパワーで戦えるルールでなくとも、勝率を最大限高めるための思考をすることそのものが大切である。
選出
基本的にはS13の時と同じ。
キョジオーン構築にガチグマを投げる選択肢を持つこと、炎オーガポンやサーフゴーを重く見てカイリューを選出をすることを新たに考えていた。
重いポケモン
単体は特に感じなかったが、構築単位の組み合わせとしてきついものはあった。(見えにくい厚底ブーツテツノツツミ入りのママンボウ構築等)
結果
TN スカーレット 最終15位-2180 143-78
TN スカーレット 最終21位-2164 99-40
最後に
シーズンお疲れ様でした!
今期は、スケイルショット外しで2200↑から負けてしまい、その後の最終戦も早く終わらせることのみを考えてダメージ計算や裏読み型読みを怠って負けてシーズンが終わりました。目指しているのは一桁順位以上なので後悔は無いですが、もう少し冷静な判断(時間を見て1桁諦めて目の前の対戦に集中する)が出来れば良かったかもしれないです。
ただ、レギュレーションEとほぼ同じ構築を使っており、そもそも構築単位で不利な相手に順当負けもあったので、総合的に見るとスケイルショット外しで負けたことも、不利な相手にマッチングしてと思えば確率負けと言い張るのは結果論でしか無いのかなと思います。正直、これ以上この形の構築を強くする方法は分からなかったので、ルール・シーズンを超えることには限界があると感じました。
ここ2シーズンは1位への渇望が薄くなってきていますが、それはレギュレーションFは自分の中で嚙み合いを綺麗に抜け出すのが難しく、(S4,7,11,13あたりの構築と比べると)構築を上手く組めていないと深層心理で感じているところもあると思うので、そこは深く考えず、思考をし続けることだけは徹底していこうと思います。
思考を重ねた果てで1位を目指せる確信を取り戻し、また1位を目指していこうと思います。改めて考えると「強い構築とプレイングで最強の証明をする」ことが僕の一番のポケモンのやりがいなのだと思います。
ここまで閲覧ありがとうございました!
最終日対戦動画