Origin Regression

Single battle

【S11最終1位】ディンカイサーフ極

こんにちは!シーズンお疲れ様でした。

今回はS11で使用した構築を紹介します!

並びは↓です!

それでは構築を紹介します!

 

 

 

 

ンセプト

・いなし、崩し、詰めの全てを高いレベルで両立するスタンダード構築

・テラスタルをする1ターンで確実なアドバンテージを取った上で、相手から見える択を減らし、しっかり詰め切る

 

構築経緯

補助技まで考慮したアカツキガチグマへの殴り方として「炎の渦+アンコール」が優秀であり、サイクルに対しても「スカーフ蜻蛉帰り」をケアしながら定数で崩していけることを評価して、残飯渦アンコカイリューから構築を組み始めた。

「あくび」「毒毒」の一貫を切りながらカイリューと合わせて崩し、スイープ、詰めを高いレベルで行えるスカーフサーフゴー、サーフゴーを通すための「ステルスロック」を使えるポケモンの中でカイリュー+サーフゴーと最も相性の良いオボンディンルーを採用し、基本選出とした。

この基本選出はサイクル思考に対して滅法強いが「殴り合う」視点で見ると「拘りが起点になりやすい」「ステルスロックが活きる回数が少ない」事からフルパワーで戦えないと思ったので、対面構築(レギュEスタン、イダイトウ入り)へ投げるのが強い駒を採用することにした。

その際

①回復技のあるカイリュー、サーフゴー、ガチグマを崩せる

②竜舞カイリューイカサマダイス、耐久の残飯やクリアチャームまで考慮)に隙を見せない

③イダイトウに強い

 

の3点を評価して襷悪ウーラオス+フェアリーテラス最速エナジー甘えるハバタクカミを採用した。

 

最後に、ここまでできつめな「ステルスロック+チオンドクガ」「カバルドン+炎+水(カバマリルリイーユイ等)」をある程度解決することが出来、「宿り木の種、貯水、強い水打点」という要素から選出画面での圧力も高い叩き落とす水オーガポンを採用。

 

構築が完成した。

レンタル

個体紹介

ディンルー@オボンの実 災いの器

テラスタイプ:水

腕白261(244)-130-176(116)-*-119(148)-65

 

ヘビーボンバー 吹き飛ばし 撒菱 ステルスロック

 

H-奇数最大

A-ステルスロック+撒菱(1回目)+ヘビーボンバーでB4パオジアン確定(156〜)
HB-11n
172,189氷柱落としと172,189ツタこん棒の乱数がずれるライン

HD-特化ガチグマのブラッドムーン、ハイパーボイス、臆病テツノツツミのハイドロポンプの乱数がずれるライン

 

厄災の王。

圧倒的な耐久の高さから「ステルスロック」を撒き、起点回避しながら削れる「吹き飛ばし」を複数回押す動きがシンプルに強い。

また、「水テラス+ヘビーボンバー」が今回のカイリューサーフゴーと合わせる上で最強であった。

具体的に

水ウーラオスに対して、「水ディンルーでステロ撒菱→サーフゴー引き」

ハバタクカミに対して、「挑発にも一貫してヘビーボンバーで大きく削れる」

パオジアンに対して、「水テラスヘビーボンバー→ステルスロック→撒菱で落とし切ることで、不意打ちからサーフゴーを守る」

ことが出来る。また、

水ディンルーが「剣舞+水流+氷技+アクジェ」に強く

カイリューが「剣舞+水流+格闘技+アクジェ」に強く

サーフゴーが「アクジェの無い剣舞に滅法強い」

ことから、剣舞水ウーラオスにも体力管理と技選択を適切に行えば全対応することが出来る。

このように、ラスタル前後のタイプ相性、数値的な相性の良さを駆使しながら定数ダメージで崩すことで、殴りと崩しを高いレベルで両立することが出来た

 

「撒菱」はサイクルを崩すのに有効であり、「吹き飛ばし」の価値を高めることが出来る。行動制限力の高さから「引き」を強要する「アンコール、トリック、黄金の身体」との相性が抜群であった。

また、アンコールカイリューで地割れのケアも出来るため、「地割れヘイラッシャ+ハピナス」のような受けの並びにはシーズンを通して一度も負けることは無かった。

 

 

カイリュー@食べ残し マルチスケイル

テラスタイプ:フェアリー

図太い197(244)-125(個体値0)-144(124)-121(4)-135(116)-103(20)

 

炎の渦 アンコール 電磁波 羽休め

 

HB-陽気パオジアンの氷柱落とし×3の瀕死率3.4%

HD-特化ガチグマのブラッドムーン×2が5.5%の乱数二発(=対面渦アンコで嵌めれる)

S-麻痺最速135族(ハバタクカミ、パオジアン)抜き

 

ラスタルの王。

この環境では、マルチスケイル×HD振り×炎の渦+アンコールがガチグマに対して滅法強い。具体的に、ブラッドムーンを2耐えすることから、「炎の渦→アンコール→羽休め」の動きで「悪足掻き」状態にさせ、こちらのHPを温存しつつ相手のテラスタルに依存せず大きく削ることが出来る。火力アップしてきた場合(ノーマルテラスタル、持ち物)は2耐えしないが、その場合でも「炎の渦+羽休め連打」で削り、渦が切れる直前に「ブラッドムーンをアンコール」することで、無償の1ターンを作ることが出来る。

このカイリューは「炎の渦+アンコール+羽休め」で性能が完結しているので、四枠目に立ち回りの幅を増やすことの出来る「電磁波」を採用。「剣舞、スケイルショット、氷柱落とし、眼鏡ムンフォ」等の崩しに対する1ターンの対応として最も強い技であり、引きを強要させた際に交代読み電磁波を高速アタッカーに当てることで有利盤面を作ることが出来た。

「フェアリーテラス」で採用することで崩されがちな「スケイルショット、鉢巻逆鱗、眼鏡イーユイ、悪ウーラオス」に強くしている。

 

サーフゴー@拘りスカーフ 黄金の身体

テラスタイプ:鋼

臆病171(68)-58(個体値0)-124(68)-178(196)-112(4)-138(172)

 

ゴールドラッシュ シャドーボール 10万ボルト トリック

 

HB-特化水ウーラオスのグローブ水流連打+アクアジェット瀕死率14.7%

陽気パオジアンの不意打ち最高乱数切り耐え(意地は6/16耐え)

HD-臆病テツノツツミの眼鏡ハイドロポンプ14/16耐え

臆病ハバタクカミのシャドーボール12/16耐え

S-最速テツノツツミ抜き

C-余り全て

 

特性の王。

引きに意味を持たせるステルスロック+撒菱」補助技で拘らせる「アンコール」をすることで、壊れである黄金の身体の補助技カットを有効に使い、最大限強さを引き出すことが出来る。

スカーフを持つことで「眼鏡や鉢巻の崩しを上から縛る」「ラストポケモンの積みは吹き飛ばしで流せないが、上からのトリック(またはアンコール+トリック)で詰めれる」と対応力をかなり上げることが出来た。

また、アンコールと吹き飛ばしのブーストエナジーを流す性能、ステルスロックと炎の渦でマルチスケイルを削る性能との噛み合いも良く、最高のポケモンである。

ディンルーから引きたい水ウーラオスと襷を削ったパオジアンとの打ち合いで欲しい耐久を確保し、Sを最低限に抑え、「Cを高め、無効の無い一致テラスで採用」することでスイーパーとしての性能を最大化した。

 

水オーガポン@井戸の面 貯水→面影宿し

テラスタイプ:水

意地175(156)-176(156)-105(4)-*-117(4)-154(188)

 

 

ツタ棍棒 ウッドホーン 叩き落とす 宿り木の種

 

H-16n-1

A-11n

HB-ステルスロック+ウーラオスの特化インファイト確定耐え(目安)

S-準速イーユイ+2

 

ポンの鬼。

固定テラスなのに、テラス前後で弱点が一つも一貫しない凄いポケモン

カバルドンとディンルーに対しては、こちらのディンルーがステロを展開する前にテンポを取られてしまうので、「カバルドン+イーユイ」と「ディンルー+チオンジェン+テツノドクガ」の並びに勝つのが難しかったが、このポケモンを入れることで最低でも選出択に持ち込むことが出来た。

地面を大きく削るためにAを適当なラインまで高め、イーユイ入りに出したいので、Sラインを合わせている。

また、従来の水オーガポンはカイリューと草タイプのどちらかに負荷をかけることが出来なかったが、「叩き落とすで、持ち物を落とす」という絶対的に有効な技選択をすることで、サイクル勝ちを狙えるようにしている。特に、「チオンジェンの食べ残し」はあるとないとで性能が段違いであり、理に適っていた。

ハバタクカミ@ブーストエナジー 古代活性

テラスタイプ:フェアリー

臆病131(4)-54(個体値0)-89(108)-173(140)-156(4)-205(252)

 

 

ムーンフォース シャドーボール 甘える 痛み分け

 

HB-陽気オーガポンの-2ツタ棍棒±4ツタ棍棒確定耐え(目安)

HD-特化ガチグマのブラッドムーン+真空波瀕死率17.6%

S-最速(ミラー、最速カイリューの+2意識)

C-余り全て

1/8スリップ+等倍テラスムンフォでD4ウーラオス確定(175~)

 

パラドックスの神。

テツノツツミに強めで、それ以外には全て上を取れる(ことに出来る)最速エナジーでありながら、「甘える+痛み分け」で物理アタッカーと殴り合えるようにすることで、無類の対面性能の高さを誇る。

このようなハバタクカミは打ち合いには強いものの「耐久を崩しにくい」のが弱みだが、フェアリーテラス+可能な限りのC振りにすると、それだけでかなりの火力を得ることが出来た。このおかげで有象無象を縛る範囲を広げることが出来た他、電気テラスクリアチャームカイリューもフェアテラムンフォを押すだけで勝つことが出来た。

構築経緯にある通り、ほぼカイリューと合わせて選出するが、その際

「電磁波+痛み分け」で耐久ポケモンに「シャドーボールDダウン」「麻痺」の試行回数を稼いで強引に突破する。

「電磁波+甘える+痛み分け」でハバタクカミのHPを残し、不利展開から捲る。

のように、痛み分けの回復と電磁波の組み合わせは、殴りと崩しの両方において抜群の相性であった。

 

 

 

悪ウーラオス@気合いの襷 不可視の拳

テラスタイプ:ゴースト

意地175-200(252)-121(4)-*-80-149(252)

 

 

暗黒強打 不意打ち ドレインパンチ 剣の舞

 

A-特化

S-準速


武道熊師。

「暗黒強打+不意打ち」の一貫性の高いリーチが殴り合いで強く、「剣の舞」で崩しも出来る凄いポケモン。S149からの悪技は、こちらのカイリューを破壊してくる型のカイリュー+サーフゴーに滅法強いので、渦アンコカイリューと相性が良かった。

渦アンコがブラッドムーンを悪足掻きさせたり、キョジオーンに対して「キャッチし、守るor自己再生をアンコールして、無償の1ターンを作る」ことが出来るので、そこで突っ張りにも引きにも一貫する「剣の舞」を押して崩し、スイープしていくのが強い動きである。

また、単純に種族値が高いので、「ドレインパンチ」で純粋な打ち合いをするのも強かった。特に、今回の構築では「甘える」「電磁波」で、剣の舞→ドレインパンチを補助する要素も含ませていたので、相手から見えにくい強い展開ずらしをすることが出来る。

悪ウーラオスがイダイトウに強い襷枠であることに加え、渦アンコカイリューステルスロックの拒否をしてくれるので、一定数いたディンルー+イダイトウ@1のような並びにかなりの勝率を出すことが出来た。

 

 

 

要点

最強の基本選出

いなし、崩し、詰めを両立した基本選出が、圧倒的な対応力の高さで選出択を軽減しながら超パワーを出していけて最強であった。

捲りと詰めに優れた対面選出 f:id:mega-salamance:20211212045150p:plain

硬すぎない回復技持ちには詰まされず、積みにも隙を見せない対面選出は純粋な打ち合いで勝ちやすい。さらに、「電磁波、アンコール」「甘える」「痛み分け、ドレインパンチの回復」「剣の舞」等の不利展開を打開出来る要素を多く組み込むことで、スタンダード構築への勝率を最大限高めることが出来る。

選出圧力込みの適切な埋め合わせ 

軸が不利な構築に対しても「並びの圧力で選出択を発生させる」ことで、相手を事故らせて出す場合でも出さない場合でも強い補完枠を入れている。これにより、どのように出した場合でも、不利構築への勝率を上げることが出来る。

 

 

 

選出

基本選出 

設置技×吹き飛ばし+設置技×渦アンコ+スカーフサーフゴーで削り切り、スカーフトリックとアンコールで詰め切る。

対面構築への選出 f:id:mega-salamance:20211212045150p:plain

初手渦アンコ電磁波カイリューでテラスタルを切ってでもアドバンテージを取り、逃げ切る。

カバルドン+イーユイorディンルー+チオンジェン @2

軸が勝ちにくいこの並びには、水オーガポンを選出していく。

 

 

 

重いポケモン

ディンルーと渦アンコで止まらないステロ+ドヒドイデ(バサギリ+ドヒドイデ等)

ドヒドイデに対してはステルスロックを撒きたいが、ディンルーとカイリューに有利なステルスロック撒きと合わされると選出順番が難しくなってしまう。

 

 

結果

TN スカーレット 最終1位-2230 267-154

最後に

レギュDスタンダードからの集大成構築を作り、しっかりプレイに集中し、最終1位を取ることが出来て本当に嬉しいです!!

今期は対戦数をいつもよりかなり増やし、レートを上げる過程で様々な構築をしっかりと回したことで環境への理解度が高まって、最終日にも構築を適切に変え続けることが出来たのが本当に良かったなと思います。

また自分がやりたいポケモンを出来るよう頑張っていこうと思います!

 

最終日対戦動画

【最終1位】S11最終日対戦集 ディンカイサーフ極 - YouTube

是非見てみてください!