こんにちは!シーズンお疲れ様でした。
今回はS22で使用した構築を紹介します!
並びは↓です!
それでは構築を紹介します!
コンセプト
・見えにくいTODを押し付けながらの殴り
・崩しと詰めの選択肢を増やす
構築経緯
環境のポケモンに後出しじゃんけんで戦うためには、ブラッドムーン、ゴールドラッシュ、流星群などの反動のある技にマルチスケイルの硬さを使うことが理に適っていると思い、カイリューを強く使うことから考えた。
ステルスロック撒きとしての性能が高いブリジュラスが環境に蔓延しており型も多いことから、裏から投げた場合にはステルスロックが抜群で入る不変の事実から有利なじゃんけんにするのは簡単ではないと考えて、アカツキガチグマと持久力ブリジュラスに対して強い動きである炎の渦+アンコールを初手置きすることにした。
次に、カイリューのアンコールor竜舞・サーフゴーのトリックに後投げが出来、こちらのカイリューとの相性も良いスカーフサーフゴーを採用した。
さらに、タイプ・種族値・技の関係から、この2体の穴埋めとして優秀なアカツキガチグマを採用。今回は、サイクル性能とストッパーの役割を高める突撃チョッキとし、ここまでを基本選出とした。
次に、カイリューサーフゴーがきついグライオンに強く、カイリューサーフゴーと相性の良いステルスロックを使えるポケモンとして、単体性能も高いオボンブリジュラスを採用。
ここまでで構築単位で気になる弱点として、渦カイリューの天敵である熱交換セグレイブがきついというものがあるので、ブリジュラスと合わせて強く出れるよう、取り巻きにも自然に殴りやすいと思い、いかさまダイスセグレイブを採用。
最後に、天然を崩せる物理アタッカーとして、鉢巻マスカーニャを採用。
構築が完成した。
個体紹介
カイリュー@食べ残し マルチスケイル
テラスタイプ:フェアリー
図太い197(244)-125(個体値0)-143(116)-121(4)-133(100)-106(44)
炎の渦 アンコール 守る 羽休め
HB-11n
HD-特化ガチグマのブラッドムーン×2を89.1%耐え
S-無振りブリジュラス抜き、準速ガチグマ+2
ブリジュラスと同速になりにくそうなライン
テラスタルの王。
レギュレーションHにおける様々な問題を自然に解決しているポケモン。
テラスタル・特性・高数値の掛け合わせにより、安定した盤面支配が可能であるのが、当たり前ながらも替えが効かない強さをしている。炎の渦+アンコールは、積み技と拘りでの打開に大きなリスクをつけており、TODを含めた詰ませとして優秀である。ここまでは、塩漬けキョジオーンや欠伸月光ガチグマも似たような性能を発揮することが可能であるが、「見た目はカイリューなので、詰ませを悟られにくい」「マルチスケイルが、ガチグマのブラッドムーンやサーフゴーのゴールドラッシュに有効である」といった大きな差が存在し、これらが重要な要素となるレギュレーションHにでは「次元が違う」と言ってもいい程に性能差がある。
また、パオジアンやハバタクカミがいなくなったことから、電磁波が必須級ではなくなったので、今回は今まで採用されることが無かった「守る」を4枠目に採用している。採用するまでは疑心暗鬼だったが、「マスカーニャやサーフゴーの拘りトリックや不意の氷テラバーストの様子見が出来る」「渦を押した後、羽のPPを温存出来る」「炎の舞、チャージビームなどの追加効果を発生させない」「遅いポケモンの補助技を様子見し、サーフゴーと合わせて無傷の1ターンを作ることが出来る」と多くの対戦で素晴らしい活躍をしてくれた。
サーフゴー@拘りスカーフ 黄金の身体
テラスタイプ:鋼
臆病163(4)-58(個体値0)-115-185(252)-111-149(252)
ゴールドラッシュ シャドーボール 悪巧み トリック
C-ぶっぱ
ステルスロック×2+2テラスゴールドラッシュ×2で穏やかH4D252ハピナスの瞑想→卵産みを98.6%で落とせる(目安)
S-最速
(ガチグマカイリューサーフゴーのミラーを意識)
最高の相方。
カイリューとの相性が凄まじい。具体的に、「黄金の身体」「鋼」「ゴースト」「拘りトリック」「特殊アタッカー」という要素で「状態異常」「毒・氷・ドラゴン・フェアリーの一貫切り」「神速の一貫切り」「ラストのポケモンや受けポケモンへの詰ませ」「カイリューが呼ぶ物理受けを起点に崩す」と完璧に近い補完が取れている。
レギュレーションHはプールが狭いながらも、様々な戦術が横行する雑多環境であるため、元々のパワーの高さはもちろん、絶対的な対応範囲を広げやすい「カイリュー+サーフゴー」の並びがやはり強力であった。
今回は、渦アンコカイリューとの相性の良さを考えて、拘りスカーフで採用。
「崩しポケモンを潰す」「拘りトリック+アンコール・守るで詰ませ」「渦で低速ポケモンや行動保証を削って、スカーフでスイープを行う」という強さがあり、特に渦カイリューの天敵とも言える、トリックサーフゴーとアンコールカイリューに対して後出しで切り返しを出来るのが良かった。
テラスタイプは、無効タイプの無い高威力を押し付けることが出来る鋼。マスカーニャやサーフゴーからの抜群を消せるのも役に立った。また、ブリジュラスのステルスロック+吠えると合わせることで、特殊をハピナスで受けている構築を、ステルスロック+巧みテラスゴールドラッシュで破壊することが出来る。
ガチグマ@突撃チョッキ 心眼
テラスタイプ:ノーマル
控えめ217(228)-67(個体値0)-141(4)-198(196)-95(76)-73(4)
HB-特化オオニューラのインファイト75%耐え
特化カイリューのスケイルショット9発確定耐え
ステルスロック+特化カイリューの+2飛行テラバースト最高乱数切り耐え
HD-特化ガチグマのシルクテラスブラッドムーン確定耐え(ステロ込み、10/16耐え)
臆病ブリジュラスの眼鏡テラス流星群確定耐え
C-11n
無振りガブリアスをブラットムーン+真空波で93.5%(D4は83.2%)
S-余り
最強の熊。
ハーブブリジュラス・物理ドラゴンなどの抜きエースに対して強く、裏から投げてもステルスロックが痛くなく、マスカーニャ・ブリジュラス・サーフゴーに抜群で通る真空波を打つことが出来る。これらのことから、荒らした後の裏投げが有効に働く試合が多く、これらの強みを活かしやすい渦カイリュー+スカーフサーフゴーとの組み合わせが理に適っていた。
他にも、羽休めカイリューに対して、素早さが遅いおかげで「渦アンコ→交代→下からブラッドムーン」で崩すことが出来たり、拘りサーフゴーの一貫をサーフゴーと合わせて切れるのが強かった。
テラスタイプはノーマル。格闘以外の弱点を消しながら、ブラッドムーンとハイパーボイスの威力を増すことで打ち合い・崩し性能を増すことが出来る最強のテラスタイプ。ステルスロック込みや炎の渦の定数やサーフゴーのトリックを合わせると、遅いHD残飯以外のアーマーガアやチョッキママンボウまで崩すことが出来るため、ハピナス入り以外に対して、どんなポケモンがいようと消極的に選出を歪められることがない。
ブリジュラス@オボンの実 持久力
テラスタイプ:フェアリー
図太い197(252)-99(個体値0)-168(20)-145-115(236)-105
ラスターカノン ボディプレス 吠える ステルスロック
特化オオニューラのシャドークロー+インファイト×2を66%で耐える
HD-臆病キラフロルの大地の力86.7%で2耐え
臆病ガチグマの大地の力最高乱数切り耐え
便利ポケモン。
レギュレーションHのブリジュラスは、匿名性を保ちながら高いレベルで様々な動きを行うことが出来る強さがある。
今回は、カイリューサーフゴーを軸としたことから、「ステルスロック」「グライオンを打開出来る」の2つの要素か欲しいと思ったので、S21と同じ型で採用したが、挑発グライオンに対しても打開出来る使いやすさは健在であった。
また、渦アンコカイリューで一番戦いにくいポケモンであるセグレイブに絶対的に強く、そこを覆してくる持久力ブリジュラスメタの地面テラス地震に対しても上から弱点を突くアプローチを事前段階で採用することで、ストレスフリーかつ一定の勝率を担保することが出来た。
セグレイブ@イカサマダイス 熱交換
テラスタイプ:氷
陽気191(4)-197(252)-112-*-106-152(252)
氷柱針 地震 剣の舞 氷の礫
A-ぶっぱ
S-最速
メタメタポケモン。
渦カイリューの弱みとして、スタンパに強めな地面テラスセグレイブに対してそのまま貫かれれるというものがあるので、相手の選出を歪ませずに自然に勝ちやすいと思い、「ブリジュラス+ダイスセグレイブ」という並びを用意した。地面テラスをしてこない場合はブリジュラスがかなりの仕事量をこなすことか出来、地面テラスをしてきた場合はセグレイブで上から縛れるという両対応になっている。
また、スタンパで重くなりがちなミミッキュに対してダイス氷柱張りが有効なため、対面軸に対しての勝率も引き上げることが出来た。その一方で、ハーブブリジュラスの影響からかミミッキュの陽気が増えているのは少しきつかった(珠じゃれつくは陽気ならかなり耐えるため、全く無理というわけではない)
さらに、ヘイラッシャを選出されないorいない場合に、ママンボウ構築に対しても剣舞+氷柱張りが強い。このもき、攻め駒のマスカーニャやドラパルトに氷の礫が抜群で入ることも強みであった。
テラスタイプを氷にすることで、ドラゴンフェアリーの抜群を消しながら、氷技の威力を高めることで崩し性能を高めることが出来る。格闘と鋼が一貫するが、格闘の代表格であるオオニューラに対してはテラス氷の礫も有効であり、ブリジュラスとサーフゴーにはS種族値で勝っていることから、耐性の致命的な弱さもある程度解決することが出来ていた。
マスカーニャ@拘り鉢巻 変幻自在
テラスタイプ:悪
意地151-178(252)-90-*-91(4)-175(252)
叩き落とす 不意打ち トリックフラワー トリプルアクセル
A-特化
ステルスロック+テラスはたき落とす×2で後出しのフェアリーテラスエアームドを確定で破壊
テラス叩き落とすが177(212)-145グライオンに76%〜(身代わりを貼れない)
S-準速
破壊枠。
セグレイブの積みが止められるかつ、ガチグマブリジュラスサーフゴーのうち2体以上の通りが良くない場合に、天然に強い物理として選出する。
出し負けを減らすことで選出に柔軟性が生まれるので、ドラパルトとオオニューラに有効な不意打ちとトリプルアクセルを採用した。どちらも、詰め・崩しで使えることから汎用性を損なわないというところを評価した。
崩し性能と対面性能を高める悪テラス。テラス叩き落とすの1ターンが、1ターンの身代わりを成立させないことが重要な対グライオンで有効であり、他にもステルスロックと合わせることで受かるポケモンが存在しなくなる。
テラス後も一致技として打てるトリックフラワーは、悪テラス叩き落とすへのメタであるフェアリーテラスまで崩すことが出来るのが強み。
要点
カイリューサーフゴー
カイリューのマルチスケイルの絶対性を最も活かしやすいカイリューサーフゴーの並びが強力である。環境の変化に伴った型・構築の適応を施すことで、再現性のある高勝率を目指した。
崩しの選択肢を増やすということ
受けの対応範囲の最大値を超える崩し力を構築に組み込んでおくことで、パワー減少に伴う受け構築の多様化に適応し、最低でも選出択にして破壊することが出来る。
選出
基本選出→カイリューサーフゴーガチグマ
グライオン入り→ブリジュラス@2(ハピナスならサーフゴー、ママンボウならガチグマを出したい)
セグレイブ入り→ブリジュラス+セグレイブ@1
重いポケモン
セグレイブ+巧みサーフゴー
ブリジュラスを選出する際に、ドラゴンテールが無いことから、起点になるのが厳しかった。
ドラゴンテールブリジュラス(初手)
電磁波を採用していないのでブリジュラスに渦から入るが、そこでドラゴンテールを押されると厳しい戦いになりやすい。フェアリーテラスを切ると無効化出来るが、そうすると今度は鋼技が抜群になってしまうため、安定択が存在しない。サーフゴーとガチグマがブリジュラスに強いことで耐えていたが、何らかの工夫が必要。
フェアリーテラスを切れる理屈・選出圧力など。
結果
TNスカーレット 最終12位-2187 83-34
TNバイオレット 最終68位-2115 112-64